八重歯とは何か?
八重歯は、犬歯が通常の歯列から外れて前方や上方に生える状態を指します。
矯正治療におけるゴムかけの効果とその継続のコツについて解説した記事です。
特に日本では、八重歯がかわいらしさの象徴として捉えられることもありますが、実際には歯並びの乱れが生じているため、噛み合わせや歯の健康に悪影響を与えることがあります。
なぜ八重歯ができるのか?
八重歯は、主に歯が生えるスペースが不足していることが原因です。子どもの頃に乳歯が抜けるタイミングや永久歯の生えるスペースが不足している場合、犬歯が他の歯の位置に収まらず、結果として八重歯になることがあります。また、遺伝的要素や顎の成長のバランスも影響します。
矯正の必要性
八重歯がある場合、見た目の問題だけでなく、口腔の健康に悪影響を与えることがあります。まず、八重歯が他の歯と重なるため、歯磨きが難しくなり、プラークや歯石がたまりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。また、噛み合わせの乱れが原因で顎関節症(あごの痛みや異常な音など)や肩こり、頭痛などの全身的な問題が生じることもあります。
八重歯の矯正方法
八重歯の矯正には、主にブラケットを使用したワイヤー矯正が一般的です。ワイヤーを使って歯を徐々に正しい位置に移動させ、全体の歯並びを整えます。最近では、目立ちにくい透明なマウスピース型矯正器具(インビザライン)を使用する方法もあります。八重歯の状態や個々の希望に応じて、適切な矯正方法を選択することが重要です。
02:八重歯矯正の方法と期間
八重歯矯正の一般的な方法
八重歯の矯正治療には、いくつかの方法があります。最も一般的なのが、ブラケットとワイヤーを使用した矯正方法です。ブラケットは歯に取り付けられ、ワイヤーが歯を徐々に動かしていく仕組みです。この方法は、幅広い症例に対応でき、確実に歯を動かすことができるため、八重歯の矯正でも多く採用されています。
もう一つの方法として、インビザラインなどのマウスピース型矯正装置があります。この方法は、取り外し可能な透明なマウスピースを装着して歯を移動させます。見た目が目立たないため、社会生活を送りながら矯正治療を行いたい人に人気がありますが、八重歯のような複雑な歯並びの矯正には、ブラケット矯正ほどの効果が出ないこともあります。
治療期間はどれくらい?
八重歯の矯正にかかる期間は、個々の症例によって異なりますが、一般的には1年半から3年程度が目安です。歯の動きには時間がかかるため、矯正は長期的なプロセスです。特に八重歯の場合、犬歯が大きくずれていることが多いため、他の歯を調整しながら犬歯を正しい位置に導く必要があります。そのため、全体の歯並びを整えるためには、ある程度の期間を要することになります。
保定期間について
矯正が終わった後も、歯は元の位置に戻ろうとする力が働きます。そのため、矯正治療が終わった後には「保定期間」と呼ばれる、歯を新しい位置に安定させるための期間が必要です。リテーナーという保定装置を使用して、矯正した歯をしっかりとキープします。この期間も半年から2年ほどかかることが一般的です。
03:八重歯矯正の費用と保険適用の可否
矯正治療の費用とは
八重歯矯正の費用は、使用する装置や治療の難易度によって異なります。ブラケットを使った矯正の場合、治療全体でおおよそ50万円から100万円程度が一般的です。インビザラインなどのマウスピース型矯正装置を使用する場合も、同様に50万円から100万円程度かかることが多いです。
また、矯正治療は長期にわたるため、初回の費用だけでなく、調整料やリテーナーの費用も考慮する必要があります。毎月の調整費用は5,000円から1万円程度が相場で、リテーナーの費用も数万円程度かかることが多いです。
保険は適用されるのか?
八重歯の矯正治療は、基本的に「審美目的」と見なされるため、日本では健康保険が適用されません。ただし、極端な噛み合わせの問題や顎変形症など、機能的な問題が大きい場合は、保険が適用されることがあります。保険適用が可能かどうかは、医師の診断次第となるため、治療を始める前に確認することが重要です。
分割払いなどの支払い方法
多くの矯正歯科では、治療費を一度に支払うのが難しい場合、分割払いのオプションを提供しています。また、医療ローンやクレジットカードを利用することも可能です。矯正治療は大きな投資となるため、無理のない支払い方法を選ぶことが重要です。